救急車の有料化は避けられない?

日本は世界一の超高齢化社会と言われています。

さらに2025年には約700万人の団塊の世代が後期高齢者となり高齢化率は30%を超え

医療費が70兆円以上になってしまうといわれています。

70兆円と言われてもピンときませんよね。

現在の国家予算が300兆円と言われていますので、その多さには驚くばかりです。

救急車の出動回数も増加の一途をたどっています。

高齢者が増えているんだから当たり前っちゃー当たり前ですけどね。

救急搬送の現状

救急車の出場件数は年々増加しています。

救急車がサイレンをけたたましく鳴らしながら目の前を通過するのを見るのは

ほぼ毎日の事です。

救急車を見ない日はないといっても言い過ぎではありません。

こんなに救急車が忙しく走り回っているのは高齢者が増加した理由が大きいですが

それ以外にも、安易に救急車を呼んでしまう人がたくさんいるそうです。

東京消防庁管内の救急車出動は1日約2200件ほどで

38秒に一回出動している計算になります。

救急隊・・・トイレに行っている暇もありません。。

日本の救急車は無料ですからね。

しかも119とダイヤルするだけで数分以内に駆けつけてくれる。

アッシー君(死語)呼ぶより早かったりして・・・

日本人でよかった。

救急車の有料化は本当に必要か?

さっさと有料にしろー

というのが我々民間救急事業者の意見かと思います。

仕事増えそうですからねぇ

以前、救急車呼んだ人が緊急を要しないと判断されて

私のところに流れてきたことがありますが

料金を告げると

「えっ・・金取るの??」

と言われたことがあります。

ストレッチャーが必要だと言っていたのですが

「そんなに高いならタクシーで行くからいいよ」

・・・・

最初っから救急車呼ぶなよってツッコミ。。

なので、有料に・・しかもできるだけ高額にしてって話です。

でもこれはあくまでも民間救急事業者としての意見。

救急要請の約半数近くは大したことないのに呼んじゃったっていうことらしいので

有料にすれば確実に改善できるでしょうね。

でも・・おそらく有料化はないでしょう。

残念ながら・・・

救急制度の目的に有料化はそぐわないと思うからです。

救急制度の在り方

救急車が無料なのをいいことにタクシーの代わりに呼びつける

困った人がいるのは確かです。

なので有料にすれば間違いなくこういった人たちは一掃することが出来るでしょう。

無駄な出動がなくなり、経費削減になり、救急隊の労働環境も改善され

ゆっくりトイレを満喫でき、いい事尽くめではないですか!

でも・・・

本当にそれでいいんですかねー

実は私も3回ほど救急車で搬送されたことがあります。

1度目は仕事中に転倒して血だらけで病院に搬送(気を失ったので憶えていない)

2度目は休日に朝から体調が悪かったが、そのうち治まると思って我慢していたが我慢できなくなり

救急車を呼んで(正確には妻が)、病院に搬送されたが病院につく頃には今までの痛みが嘘のように治まり

逃げるようにバスで帰宅。

3度目は2度目と同じような痛みがあったが、また恥ずかしい思いをしたくないので我慢していたところ、また我慢できなくなり・・でも

救急車を呼んだらまた前回のようになるのが嫌だったので、同僚にかかりつけの病院に連れて行ってもらい、外来で受診した。

そしたら腸閉塞と診断されて大きな病院に救急車で搬送される。

救急車で運ばれた時に感じたこと・・

むちゃくちゃ安堵感に包まれた

ことです。

これはたぶん普段から

いざとなったら救急車で運んでくれるという

安心感・・これこそが救急業務の存在意義じゃないかと・・・

この安心感はみんなに平等に与えられるもので、

有料化によって安心感が取り上げられるようなことがあっては

なりません。

如何なる場合も人命救助最優先の精神は日本の誇りですね。。

あと、民間救急も上手く活用してもらえると

完璧なんですけどねー

年中無休24時間365日

お困りの際はご連絡ください。

㈱H&R 福祉輸送事業部

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藤田孝志
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